6月24日(木)5時15分からYouTube男性おはよう倫理塾が開催されました。
始めに日高二香会長による挨拶では、「自粛期間中の為、会場での開催を自粛してYouTube配信に変更となりました。男性おはよう倫理塾では、毎回すごい方々を呼んで、良い講話を聴いています。いつもは男性のみですが、今日は女性の方も視聴していただきたいと思います」と話されました。
講話者は、沖縄県倫理法人会那覇・浦添地区地区長であり、琉球王朝時代より続く城間びんがた工房16代目の 城間栄市さんです。
もともと母親が家庭倫理の会の会員で、小学校低学年の時には、朝の集い(現おはよう倫理塾)に参加していました。30年前の中学生の時には、ディズニーランドに行こうと言われて富士研の研修にも参加したそうです。経営者になると決めた30歳の時に倫理法人会に出会い入会されました。
終戦後2年目の食べるのも苦しい時、祖父と父は避難生活をままならないなか、びんがたを“沖縄の象徴”ととらえてこれを残したいという思いで事業を再開したそうです。
子供のころは15代目である父を尊敬していましたが、なぜか30代になって子供ができ、経営を意識しはじめた時には、責め心があって父が嫌いだと自覚しました。
先代が嫌いな後継者だったため、誰からも認められずうまくいかずに苦しんだ時期もありました。職場に行くと悪口を言われていると思い、笑顔も作れないくらい恐怖に近い気持ちでした。
倫理法人会での活動が心のより処になっていました。浦西倫理法人会の会長になった時に、沖縄で一番になりたいと思い、専任幹事と毎日電話で40分ほどやり取りをしていました。そして、手伝ってくれた皆さまのおかげでモーニングセミナーの参加者数は県内で上位になるようになりました。
父からもらった言葉のお守り
講話者としてお招きした小林桂子先生を車で送迎した時に、「お父様に謝られたらどうですか」と言われ納得はしていなかったが、言われたとおり父に深々と頭を下げて「いままで本当に申し訳ありませんでした」と言ったとき、腹の下から熱いものがこみ上げてきて涙があふれ出てきました。戦後、本当に苦労して家業を守ってきた父に対して自分は好き勝手に生きてきた。その間、父はどれだけ心配したのだろうかと思い「今まで本当にありがとうございました」という言葉がでてきました。父は「それが分かるのならお前は大丈夫だよ」と言ってくれました。この言葉は、私の中で父親からもらった言葉のお守りとなっています。
コロナ禍で工房の経営は苦難を強いられています。決断をしないといけないときに、父親からの言葉のお守りは、大丈夫やってみよう、間違っていたらみんなで改善していけばいいじゃないかと言えるようになりました。
去年の11月から実践していることがあります。神谷善高法人スーパーバイザーからの指導で、
①毎朝万人幸福の栞第十三条を読むこと
②仕事場で朝礼をやること
③父親と母親に握手をすることです。
毎朝4時ごろ、目が覚めた時に栞を読み続けていると、心配事がなくなるわけではないが、その日一日をとにかくやり切ろうという思いになってきました。
母親と握手をしていると、冷たいねとか暖かいねなど体温の話をします。父親と握手をすると「がんばれよ」と言われ、まるで夏休みの子供のような気持ちになって一日を過ごす体験をしています。
倫理は、耳で学ぶものではなく実践をして体験をしていくものだと思います。栞十三条にあるように『父を敬し、母を愛する、純情の子でなければ、世に残るような大業をなし遂げる事はできない』倫理の実践や習慣のおかげで心配もなく、すっきりと前向きな気持ちで今日一日を取り組むことができていますと締めました。
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