嘉手納支部 金城八洲男
題は、「とくはこならず」と読みます。『論語』にある言葉のようです。「徳のある者は孤立しない、理解し助けてくれる人が必ず現れるという」意味とのこと。
「しきなみ短歌会」普天間支苑の中村ヨリ子さんの第二歌集のタイトルです。半年程前に届き最近、読了致しました。彼女は、会津の生まれで、沖縄に嫁いで参りました。宜野湾市在住で、短歌と茶道をこよなく愛する方です。 多くの歌の中から、九首を紹介致します。
沖縄に請われて来るも歓迎のされざ ることにたちまち気付く
五十年経ちてようやく母庇うことの少なくなりたる夫よ
年深き身となりたり生きとしいけるものいとおしむわれとなりにけるかも
小中高われは皆勤賞なれど孫は七年登校できずに
市役所の国旗も市旗も半旗なりきょう慰霊の日蟻もつぶさず
年ごとに改憲論者増す世論武器持た ぬことこそが武器なり
ガスの火を消すさえできぬ夫なるも社長としては評価をします
このように生きよとわれを諭すよな 「徳不孤」見つつやすみぬ
社長職まだ一年に満たざるも登壇の 娘はそれらしく見ゆ
機会があれば、是非御一読をお勧め 致します。
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