青年フォーラム2023 in 沖縄が6月18日(日)アイムユニバースてだこホールにて開催されました。後援に文部科学省をはじめ沖縄県教育委員会、沖縄県PTA連合会、沖縄県青少年育成県民会議の他、開催地の那覇市、石垣市、浦添市、うるま市、南城市、国頭村からも後援を頂いての開催となりました。
オープニングでは、創立13年を迎える浦添市立澤岻小学校金管バンド部の皆さんが出演。一つのものを一生懸命に作り上げる楽しさを披露してくれました。
続いて開催市を代表して、浦添市松本哲治市長からのメッセージがあり、「青年フォーラムがここ浦添市で開催され、青年たちが琉球の歴史や文化、伝統を学び発表することは大変有意義なことと嬉しく心から歓迎します」と挨拶されました。
ここで青年たちの発表に先立ち、(一社)倫理研究所の鈴江章常任理事より、今年度の「青年倫理塾」の取り組みについて説明がありました。初めに倫理研究所の目的と信条を読み上げ、今回は特に「日本文化の探求と信仰心」に重点をおいて、今年1月から6月にかけて行われた『青年倫理塾2023IMA』の内容について紹介されました。
「青年たちは、倫理塾を通して、自然を肌で感じ、琉球の歴史や文化を学び、家系図を通して、自分のルーツを知った時、多くのことに気づきを得て感謝が生まれます。生きる自信につながる有意義な青年たちの発表を最後までお楽しみください」と述べました。
第1部 青年倫理塾生グループ発表
①「現代に受け継がれる古代信仰」をテーマに、家庭倫理の会宮古島市野原菜摘さん、石垣希夏さん、那覇市眞榮田唯さん、赤田朝常さんが発表し、山原(やんばる)の森での自然体験や浜比嘉島のアマミチュー、シルミチューのお墓を参拝し、「東御廻り(あがりうまーい)」で斎場御嶽(せーふぁうたき)などを巡る学習では、今も受け継がれる信仰や行事の大切さを知ることで深く考えさせられましたと発表しました。
②「琉球王朝の歴史と神話」のテーマでは、名護市仲田萌音さん、石垣市泉樹来さん、宮古島市藤原弘介さんが発表。グローバルな時代だからこそ、足元の文化の大切さに気づいたと発表しました。
③「家族とのつながりを深める」のテーマでは、那覇市の比嘉竜之介さん、南城市の大城桜来々さん、根間可奈子さんが発表し、両親にインタビューや家系図の作成を通して、両親に対する感謝を深めることができた。そして多くのご先祖様に守られていることを強く感じ、命を大切にする自覚が持てたと発表しました。
第2部 琉球の歌と心
第2部では、沖縄中部青年副委員長の町田倫士さん、入福浜天乃さんによる演奏と踊り、そして琉歌の解説があり、琉球文化を伝承していくためには、これからも多くの人が琉球芸能に触れ、親しみ、楽しんで伝えていくことが大事だと芸能への思いを熱く語りました。
第3部 講演 久高学医師
久高学医師(マンマ家クリニック院長)は、人生を導いてくれた父親への感謝を語り、父からは「世の中に役立つ働きをしなさい」と厳しく教えられたとのこと。「家族の愛」をテーマに、実際の患者さんとのエピソードをユーモアを交えながら、時には涙を誘いつつ終始和やかに講話を行いました。
最後は、町田倫士、入福浜天乃さんの琴による伴奏で、出演の青年たちと会場の参加者全員で、「てぃんさぐぬ花」を合唱して『青年フォーラム2023in沖縄』を終了しました。
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